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☆『七瀬ふたたび』
評価:
筒井 康隆
新潮社
¥ 540
(1978-12)
 生れながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。その夜汽車の中で、生れてはじめて、同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。その後、次々と異なる超能力の持主とめぐり会った七瀬は、彼らと共に、超能力者を抹殺しようとたくらむ暗黒組織と、血みどろの死闘を展開する。
 『家族八景』の続編です。100円で買えたらいいなー、ぐらいに思って古本屋をぷらぷらしてたら、なんと50円で売られてて即行で買いました。まったくラッキーでした。
 前作があるものなので、あとはもうネタバレありということで続けます。
 
 
 
 
 
 まずは、描写のことでひとつ。ヘニーデ姫こと真弓瑠璃の、怒涛の連想思考が上手いなあと思いました。「ヘニーデ姫」が始まって2ページ目でいきなりうおー、と見せ付けられました。読みながらこっちの頭がかき回されるような感じですごかったなー。

 んで、前作と結構大幅に雰囲気が変わったな、と思いました。ほかの能力者がどんどん出てくるし、前作ではそれぞれの家族の心理を覗くことがメインだと思いましたが(「水蜜桃」とかはちょっと今作っぽいのかな)、今作では仲間のものを含めた能力を駆使してのスリリングな展開。で、やっぱり面白く、ばしばしと読まされ、すごく続きが気になる感じで(続きがあると知ってるから、なんだろうけど)終わってしまいました。いやーん、気になる。
 目次が日本一のブログさんこの本の記事でも書かれてますが、超能力による抵抗が結局ある程度しか成功せず、訓練を受けたとはいえ普通人の集団によって仲間がばたばたやられていくさまは、だからこそ胸に迫るものがありました。異常な力を持ち、それゆえに迫害され、しかし能力のほかはまったく普通の人間と同じであり、それゆえに駆逐されてしまうという悲劇。
 このテーマってのはさすらいのお手伝いさんとしての前作とも共通のものですね。これがさらにつづいていくなら、三作目の「神話」(と、今作の解説に書いてあったので)でどう描かれるのか、すごく気になります。超能力者のユートピアは、はたして……。

・関連リンク
「時間旅行〜タイムトラベル」さんの「七瀬ふたたび」
「のほほんの本」さんの「七瀬ふたたび」
| SF近辺の作品 | 16:12 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
何度も本文中にリンク貼っていただいて恐縮です。
究極の超能力「時をかける」でやり直してもダメポというのは素晴らしかったですね。
| goldius | 2007/04/17 11:43 PM |
 いえいえ、恐縮だなんて。むしろですね、いろんなサイト(の記事)へリンクするだけで、情報が増えてこっちがお得なんですから!(笑)
 って、goldiusさんのツッコミで、この記事でほかにもリンク貼るはずだったのを忘れてたのを気づきました。ありがとうございますー。

 そうそう、あの能力最強じゃないと思ったんですけど、なんかもうすでにやられちゃってるんですよね。やっぱ同じ状況を作るってのがつらいんだろうなー。銃で撃たれりゃ死んじゃうし……。
| 智洋 | 2007/04/18 2:18 PM |
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「七瀬ふたたび」 筒井 康隆
三回TVドラマ化されているが、 水野真紀主演のが一番好きです。 「邪悪な目」では筒井先生自身が透視能力者として登場しまっせ! 予知能力者の袴田吉彦も良かった。 多岐川裕美版はギリギリ許容範囲だが、 ショートカットの新人が七瀬を演じた作品は
| 目次が日本一のブログ(自称w挑戦者求む) | 2007/04/17 11:39 PM |
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