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『月曜日は魔法使い』
評価:
シェリー マザノーブル
ホビージャパン
¥ 735
(2008-04-01)
 なんかいろいろなことを考えてみたんですが、人生とかコーヒーとかクラッカーのこととかを考えてたら、TRPGが死ぬほどやりたくなっちゃいました。ところでそういえば、なぜか家に『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(略称D&D)3.5版のコアルールブック3冊が揃っているのだけど、これは神の配剤だろうと天啓を得た感じ。「死ぬまでにはD&Dしてみたいなー」とかちょいちょい言ってたんだけど、んなことじゃあ死んでもできねえだろうと。
 が、しかしまあD&Dって結構複雑っていうか、やたらめったらデータ量が多いんで、いきなり始めるのは大変かなあ、うーんどうしようかな、と思ってたらこれが家に届きました。まあ、魔法みたい!

 んでまあ、毎日D&Dのことを考えながら暮らしていて、読書とかろくにしてないという……。ま、まあいいよね!
 しかしD&Dはすごいですよ。データの量がすごい。何に使うのこんなデータっていうのがごろごろしてて、データで世界を表現するって意気込みを勝手に感じます。気候のチャートとかだと、温暖な気候なら**%でこういう天気、なんてのがあるし、共同体のチャートとかだと、これぐらいの規模なら人数はこれぐらいいて、そうすると有能なNPCが何人いて、流通する貨幣の量は……といった具合。マジイカス! そこにしびれる何とかかんとか!

 でまあ、なんで急にD&Dを思い立ったかっていうと、この本のせいなのです。あー長いどうでもいいくそったれ前振りだった。
 この本は、以前左カラムでもちろっと書いてたけど、誤解を恐れずにいうとスイーツなD&Dエッセイみたいな感じです。書き出しは「これだけは言わせて――私は女の子らしい女の子なの」(P.12)とかだしね。D&Dとともに、現代アメリカ文化一般がぞろぞろと出てきて注釈がつきまくり。『なんとなくクリスタル』D&Dエディション、みたいな。彼女の初めてのゲームはこんな風に始まってる。
 「君たちは大きな広場に来ている。歩道ぞいには低木が茂り、そして道は食料品や防具や武器を商うたくさんの店へと続いている」
 「私たち、モールにいるの?」あっさりとキャラクターに入り込み、私は尋ねる。今のところ、ロールプレイングってのはそんなに難しくないわね。
 「いいや」テディ〔引用者注・テディはDM=ゲームの進行役の人物〕が言う。「君たちがいるのは野外だよ」
 「屋外型のモールだっていっぱいあるわよ」と、私は返す。
 「サンディエゴのファッション・ヴァレーモールはアメリカじゃ一番いい屋外型モールだね」カルヴィン〔引用者注・カルヴィンはゲームの参加者〕が言う。(P.104-105)
 で、セールに行かなきゃだの、そのセールは男性用のものが売ってないだの、フードコートに行きたいだの、チーズケーキ・ファクトリーが好きだの……一向にD&Dの話をしないプレイヤーたちにあきれ、そのうちテディはゲームを止めて小説を読み出してしまうとか、そんな調子。いちいちどうでもいい。そのうえに著者の文章の書き方がまあ回りくどい。そのあたりがとても気持ちよくて気に入っちゃった。

 話が逸れている気がする。この本の何がD&Dやりたいなーと思わせたか、だった。それはこの本のいたるところに魔法や魔法のアイテムが出てきて、それぞれについてこんなことができたら、こんなものがあったら、っていう想像をしてて、それがすごいヒットしたんだなあ。P.11、第一章の扉絵なんか「“火球”:クズを灰に」とかいって超物騒だったりするけど。
 なんというか、初めてドラゴンクエストをやったとき、『ロードス島戦記』を読んだとき、そこから『ソード・ワールド』のルールブックを手に入れたとき、それぞれ(またも誤解を恐れずにいえば)無限の可能性とあふれんばかりの想像力があったように思うのです。TRPG(どころかナード=オタク文化自体あんまり触れてないんだけど)に初めて触れた著者の感動というか、魔法と魔法のアイテムに対する想像の仕方が初々しく懐かしく、「ああこれはまずい、冒険に出なきゃ」と人生で何度目かの決心をさせたわけですね。ええと、近いところで去年の今ごろもしたけどさ。
 思えばTRPGって人生の中で一番長く継続している興味の対象なんだよなあ。なんか、もっとどうにかならんかな……って言ってるだけじゃなくてもう行動することにした。この本の中で気に入っているいくつかのシーン、ナードでない女友達に全く何の前触れもなくいきなりD&Dをさせるとか、ずっといがみあってきた(どれくらい本気かはわかんないけど)キャラ/プレイヤーと、ゲームの中で助け合ったことでツンデレっぽく感謝されるとか、そういったことがあるといいなー、とか思いながら。
| TRPG周辺もろもろ | 01:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
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