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『これが現象学だ』
これが現象学だ
これが現象学だ
谷 徹

 ちょっとだけ『ライ麦畑でつかまえて』の記事から続いています。でも読まなくても読めます。

 現象学の祖、フッサールの論を解説した現象学の入門書です。入門書としての良し悪しは、現象学についてさっぱりだったのであんまり言えませんが、結構丁寧に解説してあったと思います(二章の学問論・学説は知識がないのでつらかったのと、ライプニッツの「モナド」という概念が解説なかったのでちょっとつらかったですけど)。
 ともかく入門書なので、ここからどこへ進んでいくかというのが重要なんだと思いました。いまのところ興味は以下のことです。
 あるもの、とりあえずはあなたの前にりんごがあるとします。それは見ることもできますし、触ることもできます。しかしそれが本当に、絶対にそこにあるかどうか、存在するかどうかはどうしてもわかりえません。ただ、存在するように感じそこから推測するだけです。そういった物自体・存在自体について考えることをやめ、その存在っぽいもの(「ノエマ」といいます)がどんな風に構成されているのかを考えます。つまり赤いとか、つるつるしているとか、かじると甘酸っぱいとかそういうことです。これらの要素から「ノエマ」を認識するために意味付けをするもの(こと)を「志向性」といいます。たとえば日本語が読めない人に「私」という漢字を見せても、なんだか線がいくつか書いてあると思うだけで英語の「I」の意味に到達できない、つまり志向性がないわけですね。
 で、こういった概念って、批評や分析やそれらの共有のために使えるのではないかと思うのです。ときどきこのブログで書いていますが、ある作品がどうしていい/わるいと感じるのか、そういうものを論理的に言うために使えないか、ってことですね。というか、基本的には誰でもやってるとは思うのですが、なぜ面白かったかを語るための、ある種の道筋的に。きっと志向性の占めるところが大きくなってしまうのでしょうが、それでも「ノエマ」の要素をとりあげて、そこから丁寧に語っていくことは悪くないんじゃないか、みたいな。
 てかこれ、大学で勉強すればよかったなー。ちくしょうめ。

 読んでいて思ったんですが、哲学って結構論理的思考なわけで、そこを段階的に理解していくのが難しいんだなと思いました。やっぱり頭悪いんだな……がっくり。

   少しだけ『すべてがFになる』の記事へ、つづく。
| 学術・教養的な本 | 20:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
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