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『バスカヴィル家の犬』
バスカヴィル家の犬
バスカヴィル家の犬
コナン・ドイル, 延原 謙

 『かまいたちの夜3』をやっていたらなんとなくミステリーが読みたくなりました。家には読んでないけどミステリー(古典が多い)が結構置いてあるので、悩んだ結果『バスカヴィル家の犬』を読んでみました。ホームズは「冒険」しか読んだことないんですが、なんとなく短編より長編のほうが今の気分によさそうに思えたので。

 あらすじ。依頼人は西部イングランド――ケルトがどうこうと文中に出てくるのでたぶんウェールズのほう――の沼沢地広がる田舎に住むモーティマー医師。かの地方の名家、バスカヴィル家の当主が奇妙な死を遂げた。その影には伝説として語られている、全身を青い炎に包まれた魔の犬が見え隠れする。次代当主となったヘンリー卿とともにバスカヴィル家の館に乗り込んだワトソンは、数々の奇妙な事実に遭遇していくが――みたいな感じ。

 ネタがバレないように、いくつか思ったことを。
 あとがきにも書かれていたけど、この作品はミステリーとしては背景舞台の描写が詳しい(らしい)。この沼沢地のおどろおどろしい雰囲気から、館とそこにいる人間たちが感じる重苦しい空気がとてもよかったです。結構雰囲気重視のつくりなのかもしれません。灰色の空と、荒れ果てた沼地と、点在する古の遺跡と、重苦しい空気の館と、そこで起きる夜毎の奇妙な出来事……などなど。冒頭にちょっと戻って『かまいたちの夜』を引き合いに出したら熱心なドイルファンに怒られてしまうかもしれませんが、ぼくは怪奇・幻想的な霧に包まれた犯人像というのが結構好きなのかもしれません。
 以前とりあげた『幻想物語の文法』に書いてあったような気がするんですが、怪奇小説と推理小説の成立が同時期かつ同じ著者によって起きた、というような記述があって、その辺りの怪奇っぽい初期ミステリーには前から興味がありました(あと、『幻想と文学』という本で、おおざっぱにいってファンタジーとミステリーにおける逃避の問題の類似点についての論があったりして、そういう辺りでも結構興味がありました)。あるんだけど、ぜんぜん読んでないんだよなあ。
 まあそういうわけで、ドイルとかポーとかはもうちょっと読んでみたいと思うのでありました。あと、クリスティーとかチェスタトンも読んでみたいかなー。まあいつかきっと将来的には!
| ミステリー近辺の作品 | 15:53 | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
バスカヴィル家の犬。

こわかったですよね。

リンだったなんて……。
| 高田優子。 | 2007/03/23 1:30 PM |
 どうも、こんにちはー。はじめまして、そしてコメントありがとうございます。

 いやー、怖かったか、というと実は怖いというのともちがったような気がしてます。幻想的かつ怪奇的な雰囲気ですばらしかったとは思うんですが。
 といいますか、実はあ小説を読んで怖かった記憶があまりなかったりします。えーと、なんだろうなあ、乱歩の「人間椅子」とかああいうのは好きなんですけど、映画でいえば『マトリックス』の一作目とか、ゲームでいえば『かまいたちの夜』のこれまた一作目のゲーム内ゲームエンドとか、ああいうのが好きなので、岡嶋二人の『クラインの壷』なんかは結構怖かったかもですね。

 よくよく思い返してみたら、ホラー小説ってのはほとんど読んだ覚えがないですね。話がずれまくってきちゃってますが、何か怖いものでお勧めがありましたら、ぜひ教えてください。

 ええと、なんか変なお返事ですが、これに懲りずに、またお願いします。ではではー。
| 智洋 | 2007/03/23 3:40 PM |
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