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☆『アクロイド殺人事件』
アクロイド殺人事件
アクロイド殺人事件
クリスティ, 中村 能三

 キングズ・アボットという小さな町で、二人の人間が立て続けに死んだ。謎の自殺を遂げたファラーズ夫人から、アクロイド氏の元へ送られた手紙は読まれることなくどこかへ消えた。事件現場にいた人間は誰も彼もが秘密を隠し持っている。いくつもの謎を解き明かした名探偵ポワロが語る真実とは――

 というわけで今度は『アクロイド殺人事件』を読んでみました。実はいつかどこかでほにゃららが犯人だってことを知ってしまっていたのですが、ネタバレをすっかり忘れるという便利な特技をいかんなく発揮しまして(弊害として、物忘れが激しい点があげられる)、しっかり楽しめました。やっりー。

 まずあたりさわりのないところを。原文がいいのか訳がいいのか両方か、とても読みやすかったです。最近もうあれなせいか、あれがあれで早い時間についついあれしちゃうんですけど(もう若くないせいか、体が疲れて、ついつい寝ちゃう。頭が働かないのもそのせいであるとぼくは強く信じている)、寝る前のちょっとしか取れないというか保たない時間でも結構さっくり読めたので、よけいそう感じました。
 あと、途中で麻雀をやってるシーンがあったんですけどなんか不思議でした。なんでポーカーとかじゃなくて麻雀だったんだろう。当時すごい流行ってたとか、珍しかったとか、それともしゃべくりながらやるっていう麻雀の性質を出したかったのか、なんだかよくわかりませんが、ミス・ガネットが鳴きすぎ&安い手であがるのとか、キャロラインが「チョウというのは間違いで、チイというのが正しいんだそうですよと」と言われて「そんなばかな」と答えるのとかが妙に面白かったです。事件を整理するシーンなんだろうけど、なんとも妙な雰囲気のシーンなんですよね。

 というわけで続いてはネタバレありでちょこっとだけ。
 この作品の最大のトリックはやっぱり叙述トリックなんでしょうけど、これを成功させるための話の組み立てが上手いなあと思いました。まあ例によって比較対象を持たないわけで(ああ……)、どうもこうも言えないんですけど、皆が嘘をついているという状況がいくつもの謎と手がかりを生み出していて、事件をすっごい複雑に見せつつ、それを一つ一つ解きほぐして(そう“ほぐす”って感じですよね、ポワロのこの仕事は)いったときに意外なほどすっきりした形で真相が浮かび上がるっていう、そういう組み立て方だよなあ。とかなんとか書こうと思いながら読み終わったら、解説でもそんなようなことが書いてあってちょっと嬉しいような悲しいような。まあそんなことはさておき、とにかく上手いなあと関心しきりでした。
 それぐらいしか言えることねえっす、えっへっへ。まあミステリーも少しずつ読んでいきたいなー。ファンタジーとSFとミステリーをこうぐるぐると回っていきたいっていう感じですね。そんなわけで、今、クリスティとかポーとか読み始めたかわいいミステリー(だけに限らないか)初心者の応援のほどをよろしくどうぞ。なんて書いてみたりして終わります。
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